自立神経失調症とは、精神的ストレスや生活習慣の乱れの影響で、自律神経のバランスが崩れて様々な体調不良を引き起こす病気です。
また、一旦自律神経のバランスが崩れてしまうと、なかなか思うように回復出来ずに体の不調が長期化する場合もあります。
そして、生活習慣を整えても回復しない場合は食事が原因の場合もあるので、今回は自立神経失調症に悪い食材と、予防や回復に良い成分や食材などを紹介していきます!
目次
自立神経失調症に悪い食べ物や飲み物とは?
自立神経をに悪いと言われる食べ物や飲み物は以下の通りです。
- 糖分の多い食べ物
- インスタント食品全般
- カフェインの多い飲み物
自律神経失調症に悪い食べ物その1「糖分の多い食べ物」
糖分の多い食材がなぜ自律神経を整えるのに悪いかと言うと、糖分を多く摂ると当然血糖値の上昇も激しくなります。
そして、体内に大量の糖分が入ったと言うことは「エネルギー」が大量に入ったと言う事なので、そのエネルギーを使おうと自律神経は交感神経を優位に立たせて興奮状態にします。
しかし、体内ではインスリンが分泌されて糖分と結合し吸収する為、今度は一気に血糖値が下がるようになります。
この時にブドウ糖が処理され過ぎると「低血糖状態」となり、低血糖とは血中のエネルギーが不足している状態なので、頭は興奮しているのに体はだるさを感じるようになります。
そして、こういった状態が続くと慢性的な自立神経失調症になる可能性もあるので、普段から糖分の多い食べ物はなるべく控えた方が無難と言えます。
ただ、もちろん糖分も体に必要な成分なので、あくまでも「過剰な摂取」は避けた方が良いと言う事です。
自律神経失調症に悪い食べ物その2「インスタント食品全般」
インスタント食品が自立神経失調症に悪い理由は、インスタント食品や加工食品には添加物である「リン酸塩」の含有量が多いからです。
リン酸塩の摂りすぎは、体内のカルシウム利用率を低下させるので、神経の興奮を抑える役割のあるカルシウムの働きを悪くします。
カルシウムの働きが悪くなると、脳の興奮をうまく抑える事が出来なくなり、イライラしたり落ち着きが無くなるようになります。
また、添加物には塩分や糖分がかなり含まれているので、知らず知らず塩分や糖分の摂りすぎにもなるので注意が必要です。
こういった理由から、自立神経失調症の予防や症状を改善させるには、なるべく普段からインスタント食品を食べるのは控えた方が良いと言えます。
自律神経失調症に悪い飲み物「カフェインの含まれる飲み物」
カフェインが自立神経失調症に悪い理由は、ご存知の通り交感神経を興奮させる作用があるからです。
交感神経とは活動している時に働く神経で、緊張している時やストレスを感じている時にも働く作用があります。
なので、交感神経が興奮状態にあると言う事は脳や体がフル回転してるに等しいので、本来なら休みたいと思っている脳や体にムチを打って働かせている状態です。
そして、起きていたい時にその状態なのはいいとしても、いざ眠りにつこうと横になってもカフェインの影響で興奮状態の脳はそう簡単には寝てくれません。
お陰で休みたいのに休めなくなり、結局寝不足のまま仕事や学校に行くと、その眠気を覚ますためにまたコーヒーなどのカフェインを摂ると言う悪循環となります。
このような生活が続くと慢性的な自立神経失調症になる場合もあるので、予防や症状を改善させる為には出来る限りカフェインは控えるようにした方が良いと言えます。
自立神経失調症に良い成分や食材は?
自立神経失調症に良いと言われる成分は以下の通りです。
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンE
- カルシウム
- マグネシウム
自律神経失調症に良い成分その1「ビタミンB群」
ビタミンB群は主に神経系に効果がある成分が多く、特に自立神経失調症に良い成分はビタミンB1とビタミンB12と言われています。
そして、ビタミンB1は脳のエネルギーを作るブドウ糖の代謝に欠かせない成分で、不足すると集中力が無くなりイライラが多くなります。
また、ビタミンB12は神経細胞内にある「核酸」や「タンパク質」の合成をサポートし、精神を安定させたり集中力を高める効果があります。
ビタミンB1を多く含む食材
- 豚ヒレ肉(1.32mg)
- 豚もも肉(0.90mg)
- 豚ひき肉(0.69mg)
- うなぎ(0.75mg)
- たらこ(0.71mg)
※カッコ内は100gに含まれるビタミンB1の含有量
成人男性が1日に必要なビタミンB1の摂取量は1.4mgで、女性は1.1mgと言われています。
ビタミンB1は主に「豚肉に多く含まれている」ので、ビタミンB1を摂りたい時はなるべく豚肉を多く食べると良いでしょう。
しかし、毎日豚肉ばかりは食べてられないとも思うので、足りない分はサプリなどで補うと良いのではないでしょうか。
ビタミンB12の多く含む食材
- イクラ(47.3μg)
- からすみ(28.4μg)
- しじみ(68.4μg)
- あさり(52.4μg)
- はまぐり(28.4μg)
※カッコ内は100gに含まれるビタミンB12の含有量
成人男女が1日に必要なビタミンB12の摂取量は、2.4μgと言われています。
そして、ビタミンB12は主に魚の卵や貝類に多く含まれていて、日本人には馴染み深い「しじみ」や「あさり」などにも豊富にあります。
なので、毎日味噌汁などに入れて飲めば手軽にビタミン12を摂取出来るのでおすすめですよ(^^)
また、魚や貝類以外では鳥、豚、牛のレバーにも多量のビタミンB12が含まれています。
そして、今はビタミンB群のサプリがかなり安く手に入るので、ビタミンB1やビタミンB12も一緒に摂れるサプリの方が、食べ物から摂るよりもお得かも知れません。
実際、2ヶ月分で1,000円以下のものが多く、安いものでは500円以下の物もあるので、1日にすると10円以下で必要なビタミンB群が摂取できます。
もし、食べ物からの摂取が難しいなら、簡単に必要なビタミンB群が摂れるサプリを試してみてはいかがでしょうか。
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自律神経失調症に良い成分その2「ビタミンC」
ビタミンCと言えば抗酸化作用が強く、肌をきれいに保つ為の成分と思われがちですが、それ以外にもストレスを軽減させる効果があり、自立神経失調症にも大変有効な成分です。
また、ビタミンCはストレスに対する抵抗力をつける成分でもあるので、それが不足すると当然ストレスに弱くなり、自律神経が乱れる原因にもなります。
なので、精神を安定させるビタミンB群などと一緒に摂る事で、より自律神経を整える効果を発揮する為、なるべく毎日欠かさず摂りたい成分です。
ビタミンCの多く含む食材
- 赤・黄ピーマン(160mg)
- パセリ(120mg)
- アセロラ(1700mg)
- キウイ(140mg)
- いちご(62mg)
※カッコ内は100gに含まれるビタミンB1の含有量
成人男女が1日に必要なビタミンCの摂取量は、100mgと言われています。
そして、ビタミンCは野菜なら赤・黄ピーマン、果物ならアセロラやキウイに多く含まれています。
特にアセロラはかなりの量のビタミンCがあるので、アセロラドリンクなどを日頃から飲むようにしておけば、体に必要なビタミンCは補えると言えます。
しかし、ジュースは糖分も多いので手軽に食べ物以外でビタミンCを摂るならサプリの方が効率的かも知れません。
特に、今はビタミンCのサプリも品質が向上していて価格も安いものが多いです。さらに、通販は店舗よりも安く送料無料で買える所も多いのでおすすめですよ(^^)
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自律神経失調症に良い成分その3「ビタミンE」
ビタミンEは、交感神経と副交感神経の働きを整えてくれる作用があるので、自立神経失調症には欠かせないものと言えます。
また、ホルモンの分泌を調整し神経の働きを向上させ、ストレスにも強くさせる効果があるので、自律神経の乱れを整えるには毎日取り入れたい成分です。
ビタミンEが多く含まれる食材
- ひまわり油(38.7mg)
- べに花油(27.1mg)
- アーモンド(29.4mg)
- フライナッツ(17.8mg)
- うなぎ(5.3mg)
※カッコ内は100gに含まれるビタミンB1の含有量
成人男性が1日に必要なビタミンEの摂取量は6.5mgで、女性が6.0mgと言われています。
そして、ビタミンEは油に溶けるビタミンなので主に油に多く含まれています。
なので、普段から調理油として「ひまわり油」や「べに花油」などを使っていれば、自然に必要量のビタミンEは摂れているのではないでしょうか。
しかし、調理油として使用して無い場合は慢性的なビタミンE不足になってる可能性もあるので、そんな場合はサプリなどで補うと良いかも知れません。
また、調理油以外ではアーモンドやナッツ類などに多くビタミンEが含まれています。
しかし、アーモンドやナッツ類は価格が高いので手が出しにくいですが、通販などでまとめて買うと意外と安く手に入るのでおすすめですよ(^^)
おすすめのアーモンド
ちなみに、私もアーモンドを通販で買っていて、自律神経を整える為にもなるべくビタミンEを摂る事を心がけています。
そして、以下の商品は1㎏で2,000円前後と、スーパーでは200gで600円くらいするので、スーパーで買うよりも1,000円は安く買えます。
また、袋は密閉できるようになって鮮度が保てますし、500gずつ2つに分かれているので慌てて食べる必要もなくまとめ買いに向いてます。
そして、種類は無塩と有塩があるのでお好みで選べますが、無塩の方が自分で塩分を調節して食べれますし、他の料理にも使えるのでおすすめですよ(^^)
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自律神経失調症に良い成分その4「カルシウム」
カルシウムと言えば、骨や歯に関係するものと思われがちですが、実は神経系の作用に深く関わりがあり、神経伝達物質を放出してイライラを抑えたり精神を安定させる効果があります。
さらに、心臓のリズムを整える作用もあるので、カルシウムが不足すると自律神経の乱れだけでなく、不整脈などを引き起こす原因にもなります。
なので、なるべくカルシウムも毎日必要量を摂るようにするべき成分と言えます。
カルシウムを多く含む食材
- 脱脂粉乳(1100mg)
- パルメザンチーズ(1200mg)
- 干しエビ(7100mg)
- 煮干し(2200mg)
- しらす(520mg)
- ひじき(1000mg)
※カッコ内は100gに含まれるビタミンB1の含有量
成人男性(50歳以上)が1日に必要なカルシウムの摂取量は700mgで、女性が650mgと言われています。※18歳~29歳の男性は800mg
また、カルシウムは主に乳製品と魚類に多く含まれています。
ただ、カルシウムはかなりの量を摂らないと必要量には達しないので、通常の食品で毎日必要量のカルシウムを摂るのにはかなり大変です。
例えば牛乳も好きな人は毎日でも飲めますが、苦手な場合はまず無理ですし、魚類もそう毎日、毎日摂取するのは困難といえます。
恐らく、これが慢性的にカルシウム不足の人が多い原因なのではないでしょうか。
なので、慢性的なカルシウム不足を解消するには、やはり不足分はサプリに頼るのが一番の方法なのかも知れません。
特に、カルシウムサプリは意外と安いのが特徴で、1ヶ月分1,000円以下のものが数多くあります。
ぜひ、なかなか食べ物や飲み物でカルシウムが摂れない場合は、比較的安く手に入るサプリで体調を管理してみてはいかがでしょうか。
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自律神経失調症に良い成分その5「マグネシウム」
マグネシウムは体にある様々な「酵素」の働きを助ける作用があります。
特に、生態のリズムを整える「セロトニン」を作る上で必要な成分なので、マグネシウム不足になるとセロトニンがうまく作れず、自律神経や他の生態リズムを狂わせる原因になります。
また、マグネシウムやカルシウムが体内に不足すると骨からその成分を摂るので、不足が続くとどんどん骨が弱って、「骨粗しょう症」になったりもするので注意が必要です。
マグネシウムを多く含む食材
- 木綿豆腐(130mg)
- 煎り大豆(240mg)
- なまこ(160mg)
- するめ(170mg)
- あおさ(3200mg)
※カッコ内は100gに含まれるビタミンB1の含有量
成人男性が1日に必要なマグネシウムの摂取量は320mgで、女性が270mgと言われています。
そして、マグネシウムも食材から1日に必要な量を摂取するには、たくさんの量を食べないといけないので、こちらも不足分はサプリで摂るのが効率的と言えます。
ただ、サプリも決して安くは無いので買うには躊躇してしまいがちですよね・・・。
しかし、健康を損ねて入院するハメにでもなれば結局そちらの方が高くつくので、考え方によってはサプリで摂る方が安上がりとも言えます。
また、通販なら店舗で買うよも価格が安くなってる上、購入者のレビューで効果も確かめられるのでおすすめですよ(^^)
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おわりに
自立神経失調症は「生態のバランスが崩れる」と言う事なので、最初は軽い症状でもそれがきっかけで重い病気に発展する恐れもあるため甘くは見られません。
もし、自立神経失調症の症状が現れた場合は、なるべく規則正しい生活をする事と自律神経を乱すような食べ物を避ける事が大切です。
そして、ビタミンやカルシウムなどをなるべく摂取するようにすれば、症状が改善に向かう可能性が高いと言えます。
ぜひ、自律神経失調症とみられる症状がある場合は参考にしてみて下さい。