絵画の公募展の種類や入選するコツ!出品する為に知っておくべき事とは?

そこそこ絵が描けるようになると、「公募展」にチャレンジして実力を試してみたいと思うものです。

しかし、現在は相当な数の「公募展」があり、初めて出す場合は一体どこに出せばいいのか分からないのが現状と言えます。

また、公募展には「美術団体展」と「コンクール展」などがあり、それぞれレベルも内容も異なる事が多いです。

なので、詳しい事を知らずに適当に選んで出品すると、高額な費用だけかかって「落選」と言う悲劇に見舞われる可能性が高いと言えます。

そこで今回は、公募展の種類や私が過去に出品して入選した経験を元に、入選するコツや知っておいた方が良い情報をお伝えするので、参考になるなら試してみて下さい。

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絵画の公募展の種類とは?

アクリル絵具

絵画の公募展には、大きく分けて「美術団体」が主宰する公募展と、画材メーカーや企業が主宰する「コンクール形式」の公募展の2種類があります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

美術団体の公募展

日本には芸能人が出品して話題となる有名な「二科展」などを始め、大小様々な「美術団体」があります。

そして、戦前や戦後から続いてるような歴史のある大きな美術団体は、毎年「公募」が行われて入選作は上野美術館などの大きな美術館で展示されます。

また、公募団体展に出品を続けると作者の実力に応じて「会友」「準会員」「会員」と言ったランクが与えられるのも特徴です。

なので、美術団体の公募展に続けて出品される方のほとんどは「会員」になる事を目指して出品していると言えます。

美術団体の公募展のメリット

美術団体の公募展に出品するメリットとしては、「同じ志」を持つ仲間に出会えたり交流を持つ事ができる点です。

やはり絵を描く作業は基本「一人」なので、特定の美術団体に所属する事で定期的に「画家仲間」と交流を持つ事も可能となります。

と言うのも、特に大きい美術団体ともなるとに全国に「支部」があり、そこでは定期的に勉強会や懇親会なども行われるので、同じ趣味を持つ仲間と濃い付き合いができます。

なので、もし周りに絵を描く仲間がいないようなら、美術団体展に所属して絵描き仲間と交流を持つ事も楽しみの一つと言えます。

ただ、美術団体にもそれぞれ特徴があるので、出品する前に一度「公募展」を見に行ってみる事をおすすめします。

恐らく、今はほとんどの美術団体が「具象」「抽象」は関係無く展示されている事が多いですが、どちらかと言えば「具象系の絵が多い」とかの傾向はあります。

なので、あなたが「抽象系」の絵を描くのであれば、全体的に「抽象作品」の多い美術団体の公募展に出品する方が入選しやすいと言えます。

現在ある主な有名美術団体

  • 日展
  • 二科会
  • 二紀会
  • 国画会
  • 独立美術協会
  • 自由美術協会
  • 行動美術協会
  • モダンアート協会
  • 新制作協会
  • 東光会
  • 創画会
  • 春陽会
  • 一水会 など

これら以外の美術団体はたくさんありますが、規模が大きく有名な所は上記の美術団体が主な所と言えます。

そして、昔は相当な実力があってもこれらの美術団体で入選するのは難しかったと言われていましたが、現在はそこそこの実力があれば入選しやすくなってるのも特徴です。

実際、私も絵を描き始めた頃に「自由美術展」に2回ほど出品しましたが、2回共に入選したので、さほどうまく無くても入選はすると言えます。

コンクール系の公募展

コンクール系の公募展は、主に大企業や画材メーカーが主宰している場合が多いです。

そして、特徴としては「テーマ」がある場合と作者の自由に描けるものがあり、高額な賞金が出る公募展が多いのが特徴です。

また、コンクール系の公募展は「実力主義」と言う事もあり、あなたがハイレベルな作品を作れるのであれば、上位入賞の可能性が高いと言えます。

その為、逆に絵を始めたばかりで腕に自信が無ければ入選するのが難しいのも特徴です。

なので、コンクール系の公募展に出品するのであれば、完全に「自分の世界」を表現できる実力があり、それを「専門家に見て貰いたい」と言う状況なのが好ましいと言えます。

コンクール系の公募展に出品するメリット

コンクール系の公募展に出品するメリットとしては、もし「大賞」に選ばれたり入賞すると高額な賞金を得られる所です。

やはり、作品を作るのにもお金はかかるので、大きな賞金が得れるのは非常にありがたいと言えるのではないでしょうか。

そして、現在あるコンクール系の公募展では、大賞の賞金が10万円~1,000万円までと実に様々な公募展がたくさんあります。

また、コンクールは完全に「実力主義」と言う事で、日本全国から腕に覚えのある絵描きがこぞって応募する為、自分のレベルがどれくらいなのかを知る目安にもなります。

さらに、審査員も美術評論家や学芸員など「美術のプロ」が審査をする事が多いので、専門家に自分の作品を見て貰えるのも大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

特に、上位入賞すると図録に審査員が作品についてコメントした文章も載せてくれるので、「入賞した作品はどこが良かったのか」などの情報を得れるのもメリットです。

なので、もし腕に自信があるなら色んなコンクール系の公募展に出すと、高額な賞金が得れたり貴重な情報を得る事ができるのでおすすめと言えます。

現在ある主なコンクール系の公募展

  • アートオリンピア
  • FACE展
  • シェル美術賞
  • 全日本アートサロン絵画大賞展
  • 上野の森美術館大賞展
  • 世界絵画大賞展
  • しんわ美術展
  • 美浜美術展
  • FUKUIサムホール美術展 など

ここに挙げた公募展は有名なものが多く、これら以外にもコンクール系の公募展はまだまだたくさんあるのでネットで「絵画 公募展」と検索してみて下さい。

そして、この中で一番賞金額が高いのが「アートオリンピア」で大賞賞金は1,000万円となります。

ただ、賞金が高額な公募展は出品料も高額なうえレベルも非常に高いので、よほど腕に自信が無ければ出品しない方が無難です。

ちなみに、私は2019年のアートオリンピアに応募してみましたが、出品料と送料を含めて5万円くらいかかったものの、結果は「準佳作」止まりでした。

なので、最初は比較的賞金額の低い公募展から腕試しして、そこで入選や入賞して手応えを感じて自信がついたら賞金額の大きい公募展にチェレンジする事をおすすめします。

絵画の公募展で入選するコツとは?

私はこれまでたくさん公募展に出品して来ましたが、最初の頃は当然落選ばかりでほとんど入選はしませんでした。

しかし、ある日を境にして公募展で入選するようになり、それ以後は落選する事もありますが入選する方が多くなっています。

そこで、自分なりに公募展で入選した絵を簡単に分析してみると、以下のような内容となりました。

  • 人マネではない絵
  • 原色を多用してない
  • サイズが大きい

まず、私が落選した絵の特徴としては誰かの絵の影響を強く受けたものが多く、色彩も原色を多用した作品が多かったように思います。

もちろん、原色を多用している作品でも入選しているものもありますが、それは色彩感覚が人並み以上に優れている作品と言えます。

なので、色彩感覚によほど自信があるなら原色を多用する作品もありですが、自信が無ければ原色の多様は控えた方が無難です。

また、作品のサイズも初期の頃は応募規定の最大が100号の公募展に、半分の50号で出品してたりしました。

そのような作品で出品していた頃は一度も入選していません。

公募展入選のコツは「目立つ」と「やる気」!?

初期の頃は何を描いても入選しないので、色々考えたあげく人マネはやめて「自分の本当に描きたいもの」を下手でもいいので描くようにしました。

また、色彩もなるべく原色を多用するのはやめて基本落ち着いた色でまとめるようにし、サイズもマックスの大きさで応募するようにすると、だんだん入選するようになりました。

もちろん、出した公募展全てで入選した訳では無く落選する事もありますが、それまで一度も入選しなかった事を考えると、明らかな変化と言えます。

ただ、実際に入選した公募展を見に行くと、小さいサイズの作品でも入選している人はいるので、大きさは絶対では無いですがほとんどの作品が規定のマックスのものが多いです。

この事から考えて、私が思う絵画の公募展で入選するコツは以下のようなものと言えます。

  • 他には無いオリジナリティー
  • 調和の取れた色彩(原色も含む)
  • 規定で最大サイズで応募する

もちろん、人によっては誰かの影響を強く受けた作品でも入選する場合もあるかも知れません。

しかし、どこかで見た事のあるような作品よりも、ヘタでも今まで見た事のないようなものの方が「新鮮」ですし、そっちの方が目を引きます。

なので、絵画の公募展で入選するコツの一つは他の作品よりも「どれだけ目立てるか」が重要と言えます。

そして、「目立つ」と言っても色んな方法があり、「卓越した描写テクニック」「卓越した色彩感覚」「卓越した表現方法」など、人それぞれ得意な事で目立つ事は可能です。

その為、例え「描写」がヘタでも「違う得意分野で目立つ事を考える」と自ずとオリジナルな作品へと行きつくようになります。

もちろん、描写が得意な場合は徹底的に描写テクニックを磨いて、誰もが驚くような作品を作れば自然と目立つようになるでしょう。

また、作品のサイズはなるべく既定サイズで最大のもので応募する方が、他の作品と比べても見劣りしませんし、本人のやる気も感じられます。

入選するには公募展の傾向や審査員の情報も大事

また、公募展で入選するには、出品する公募展の入選作品の傾向や審査員の情報も調べておく事も重要と言えます。

と言うのも、公募展によっては全体的に具象系や抽象系と言った傾向に分かれる場合があり、審査員が画家ならその画家が抽象系か具象系かも知っておくと良いです。

でないと、あなたが抽象系の絵を描く場合、応募する公募展が具象を評価する傾向の場合は落選する確率が高くなります。

なので、コンクール系の公募展の場合は公式サイトで過去の受賞作品などを見れるようにもなってるので、事前に調べておく事をおすすめします。

絵画の公募展に出品する際に知っておくべき事!

絵画の公募展に出品するにあたって知っておくべき事は、絵画の公募展に出品するには意外とお金がたくさんかかる所です。

まず、絵画の公募展には「出品料」があり、作品点数も1点~3点までなど複数出品できる場合が多く、複数出品する方が入選率が高くなるのが特徴と言えます。

また、現在の公募展では1点1万円前後の出品料が多く、2点、3点出す場合は1万5,000円~2万円くらいが相場です。

もちろん、1点だけでも入選はしますが、3点ある方がより審査員の目に引っ掛かる確率が高くなるのは確かですし「やる気」も感じられます。

例えば、同レベルの作品でどちらかを入選とする場合は、1点だけの応募よりも3点応募している方を入選させるのではないでしょうか。

なので、確実に入選を狙うならなるべく複数の作品を応募するほうが有利です。ただ、複数出品すると当然それだけお金もかかるので悩む所と言えますね。

絵画の公募展は出品料よりも「送料」が高額

そして、美術団体の公募展もコンクール系の公募展も今は100号(約162㎝×130㎝)クラスの作品で出品するのが当たり前となっています。

ただ、このサイズになると普通の宅配便では扱ってくれず、専門の搬入業者に依頼するか近場の場合は自分で車を手配して作品を搬入するしかありません。

そして、昔は大きいサイズを扱う「ヤマト便」や佐川急便などで作品を送れましたが、今は100号サイズで依頼するとどこの運送業者でもだいたい断られます。

なので、現在は主宰する公募展とヤマトが提携している場合が多く、作品を送る場合は搬入・搬出専門の「ヤマトロジスティクス」に依頼するようになってる事が多いです。

また、それ以外でも「ハート・アンド・アート」などの搬入代行業者もあるので、ネットで調べると色々出てきます。

ただ、それらは絵画専門の取り扱いの為か費用がめちゃくちゃ高額で、100号1点応募するだけで往復20,000円くらいの送料がかかってしまいます。

しかし、お金はかかりますが梱包は不要なので出品自体は非常に楽なのが特徴です。

なので、もし公募展で搬入代行業者に頼むとすると出品料が1万円の場合、1点出品するだけで最低3万円くらいは必要となります。

ただ、公募展には「サムホールサイズ(22.7×15.8cm)」の公募展などもあるので、大きいサイズは苦手な場合は手軽なサムホールサイズの公募展に出品するのもありです。

ぜひ、色んな公募展に出品して「入選」を目指してみて下さい。

終わりに

絵を描いてると、自分のレベルは一体どれくらいなのかやどんな評価をされるのか気になる所ではあります。

また、コンクール系の公募展では高額な賞金もあるので、腕に覚えがあるなら思わぬ資金が手に入る可能性があるのも魅力です。

さらに、プロを目指してる場合はギャラリストなどの「専門家」の目に止まる可能性もあるので、有名な公募展には出来るだけ出してみるのも一つの手と言えます。

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