昔からお酒は体に悪いとよく言われてました。
しかし、お酒は「百薬の長」などとも言われ、飲み過ぎなければ体に良いようなイメージもあったんじゃ無いでしょうか?
でも、最近の研究でアルコールががんの直接的な原因だと証明された事で、状況が一変するようになりました。
一体アルコールがどのように影響してガンへと変わるのでしょう?
また、なるべくリスクの減らす飲み方などはあるのでしょうか?
今日は、お酒とガンの関係について紹介したいと思います!
目次
なぜお酒を飲むとガンになりやすいのか?
海外のサイト「livescience」の情報によると、ニュージーランドの研究者が、アルコールとがんの関連性を確かめる為に、10年に渡りアルコール以外の影響を一切除外すると言う方法で、がんに対するアルコールの影響を調べました。
すると、やはりアルコールは現在の主流なガンである「咽喉がん、咽頭がん、食道がん、結腸がん、直腸がん、乳がん」に直接的な影響を与える事が判明しました。
今まで曖昧だったアルコールとガンの直接的な関連性が、正式に認められた事で今後は少しアルコールについての考えを変える必要があると思いました。
実際、これらの直接的なアルコールの影響が確認されている「咽喉がん、咽頭がん、食道がん、結腸がん、直腸がん、乳がん」の死亡率は、全世界で5.8%にも及びます。
数にすると年間50万人が、アルコールに起因するこれらのがんにかかり亡くなっていると言う事です。
他にもまだ関連性は証明されてませんが、アルコールは「前立腺がん、膵臓がん、皮膚がん」にも影響を与えていると考えられています。
こうした結果から、アルコールや喫煙などを控えた生活を習慣付ければ、アメリカだけでもがんにかかるリスクを70%は減らせると言われています。
ただ、アルコールだけががんの全ての要因では無いです。
がんになるには他の要素も絡み合ってなるので、アルコールだけが全ての原因ではありません。
それだと、お酒を飲む人が全員がんになってしまいますw
色んな要因の中でも、特にアルコールはがんになる重要な要素の一つであると言う事です。
がんになるメカニズムとしては、遺伝子のコピーミスで引き起こされる突然変異した細胞が、免疫細胞の攻撃を逃れてがん細胞と化します。
生まれたがん細胞は時間をかけて増殖し、途中で無くせなければ最終的に死に至ります。
恐らく、アルコールはがんの始まりである、この遺伝子のコピーミスを誘発する大きな役割を果たしているのでは無いかと思われます。
リスクを減らせるお酒の飲み方はある?
そうは言われても、長年お酒と付き合ってきて、今更そんな事を言われてもすぐにやめれる訳無いと言う方も多いと思います。
実際、80歳を超えて毎日お酒を飲んで元気で過ごしてる方もいますしね。
ここに書いてるのはあくまでも統計的なデーターであって、もちろん個人差があります。
なので、すべての人に当てはまる訳では無いのも事実です。
ただ、発表されたデーターでは、お酒の量に関係無く、例え少量でも「咽喉がん、咽頭がん、食道がん、結腸がん、直腸がん、乳がん」になる直接的な影響を確認できたと言う事です。
なので、大量に飲まなければ大丈夫と言う訳では無く、例え少量でもアルコールを摂取するとがんになるリスクは発生します。
特に、食道がんや咽頭がんなどは他の部位よりもアルコールとの関連性が強いと言われています。
例えば、1日に50g超のアルコールを摂取すると、飲酒をしない場合よりも4~7倍もがんになるリスクが高いそうです。
ただ、お酒によってアルコールの量が違っているので、比較的アルコールの量が少ないお酒だと多少のリスクは下げられそうです。
ワインは1オンス(28g)あたり2.4~2.8gのアルコールが含まれていますが、ビールは1オンス中に含まれるアルコールが1~1.2gなので、まだビールを飲む方がマシだと言えます。
しかし、やはり少量であってもアルコール自体が「咽喉がん、咽頭がん、食道がん、結腸がん、直腸がん、乳がん」の直接的な原因を証明された以上、出来ればお酒をやめるのが健康には一番良いと思います。
そして、年をとると免疫力も下がってくるので、中年以降の方で大酒を飲む傾向のある方は、特に考えを改めた方が良いかも知れません。
がんにかかってからでは遅いので、早めの予防をおすすめします!
お酒に関する人体への他の影響はこちらの記事にあります。
お酒は体に良いの?体に悪いの?アルコールの驚くべき影響とは!?
終わりに
確かにイヤな事とかがあると、お酒を飲めば気持ちがほぐれると言うのもあると思います。
しかし、それはその場しのぎの事であり、酔いつぶれて朝起きればまた現実に引き戻されてしまいます。
今回お酒とガンの関係もはっきり関連付けされた事で、健康にも害があるお酒を今後は少し見直してみてはいかがでしょうか?