プロ野球のピッチャーにとって、一番の見せ場と言ってもいい奪三振!
観客である私たちも、応援してるピッチャーが真剣勝負で奪う三振に大興奮してしまいます!
打者も当然プロなので、そのプロから奪う三振は本当に価値があると思います。
そんなプロ野球の歴史の中で、現在までに一番三振を奪ったピッチャーがノーラン・ライアンです!
今回は、世界で一番三振を奪った偉大なピッチャーであるノーラン・ライアンについて紹介していきます!
目次
ノーラン・ライアンってどんな人?
1947年
テキサス州生まれ
右投右打
身長188cm
1966年デビュー
1993年引退
ノーラン・ライアンは、1965年にプロ入りして翌年の1966年にニューヨーク・メッツからメジャーデビューしました。
その後、3つの球団を移籍して最後にテキサス・レンジャーズで引退しています。
ピッチャーとしては、高校時代から7回で19奪三振を記録するなど速球派の投手として有名でしたが、制球力に問題がありドラフトはなんと12巡目でやっと指名を受けて入団しています。
しかし、それが後に世界一の奪三振王になるのですから分からないものですね!
奪三振王への道
ノーラン・ライアンはプロ入り後、デビュー一年目から頭角を現します!
1年目でいきなり、17勝2敗・防御率2.51・272奪三振・127四球を記録して、その年のリーグ新記録と最優秀投手に選出されました。
そして、これらの活躍が評価されて、その年の9月にメジャーに昇格&デビューしています!
しかし最初の活躍はここまでで、メジャー初先発は1回4失点で降板となり、敗戦投手となってその年は終わります。
二年目もケガで活躍できず、奪三振王の頭角を現すのは3年目以降です。
1968年からは安定して奪三振の数が増えていくものの、制球力の問題で四球の数も伸びていき、三振は奪うものの勝利からは遠ざかってしまいます。
しかし、その後1972年にカリフォルニア・エンゼルスに移籍して、投球フォームを改良した事で一気に能力が開花!
その年、リーグ最多の329奪三振を記録し、初の最多奪三振のタイトルを獲得しました!
1973年には初ノーヒットノーランを達成しています!
その後、ノーヒットノーランは合計で7回達成して史上最多の記録として残っています!
そして、生涯で奪った三振の数が5714三振で歴代1位となってます!
ちなみに、投球回数9回に対する通算の奪三振率の1位はランディ・ジョンソン投手です!
ノーラン・ライアンの決め球は?
奪三振の多い投手の特徴として、豪速球の持ち主でありながら、大きく曲がる変化球がうまい人と言うのが定説です。
ノーラン・ライアンはまさに、その典型と言えると思います!
記録されてる速球では、1974年に計測された162.4kmが最高ですが、本人が「もっと早く投げてた時もあった」と言ってる事から、恐らくそれ以上出てた時もあったのではないでしょうか。
それでも、162kmは十分すぎる程の速球です!
素人はまず打てません。
この速球だけでも何個も三振を奪えるはずですが、ノーラン・ライアンはさらに大きく縦に割れる一級品のカーブとサークルチェンジを持っていました!
サークルチェンジと言うのは、人差し指と親指で輪(サークル)を作り中指から小指でボールを保持する握りのチェンジアップです。
現在では最もポピュラーな握りのチェンジアップと言われています。
このチェンジアップの特徴は、速球と同じ様に腕を振ってもボールの回転が抑えられるので、速球よりも球速が15~25km程遅くなる所です。
おまけに沈むような軌道を描くので、速球と勘違いした打者は軌道をずらされて空振りしてしまうと言う訳です!
162kmの速球からキレキレのチェンジアップを投げられたら、誰でも空振りしてしまいますね。
なので、ノーラン・ライアンの最大の決め球は160km以上の速球と同じ腕の振りから出されるサークルチェンジです!
似たところで言えば、日本の野茂英雄投手も速球とキレキレのフォークボールが武器の奪三振王でした!
ノーラン・ライアンの現在は?
引退後のノーラン・ライアンは、1999年に野球殿堂入りを果たしています。
また、野球の殿堂入りは記者の投票で決まるのですが、この時のノーラン・ライアンの得票数は491票で当時の歴代1位だったそうです。
これをみても、周りからも認められた偉大な投手だったと言う事が分かります。
そして、時を経て2008年にはレンジャーズの球団社長に、2011年にはCEOに就任したものの、2013年に辞任することを発表しています。
なので、選手としても経営者としてもレンジャーズのトップとなった訳ですから、もはやレンジャージズに思い残すことは無いのかも知れません。
現在は知れる範囲ですと、2014年に古巣・アストロズのエグゼクティブ・アドバイザーに就任して、その後辞任したと言う情報が無い為今も続けてると思われます。
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終わりに
プロの世界で奪三振王になる人は、やはりズバ抜けた速球と並外れた変化球の持ち主と言うのが分かりました。
今後、またこんなすごい人が現れて、ノーラン・ライアンの記録を塗り変える日が来るかもしれませんね。