日本の伝統スポーツでもある剣道。
その最高峰の大会が、全日本剣道選手権大会です。
全日本剣道選手権大会は1953年から現在まで続いていて、開催日は毎年11月3日(文化の日)に行われます。
そんな歴史ある全日本剣道選手権大会で、優勝した剣士は数多く存在しますが連覇した剣士はたった2人しか存在しません。
実力が均衡する全日本剣道選手権大会で連覇するのは至難の業ですが、それをやってのけた剣士とは一体どんな人なのでしょう?
ちょっと気になったので調べてみました!
目次
全日本剣道選手権大会を連覇した2人とは?
剣道も上段者になると、だんだん実力が均衡してきて、言わば誰が勝ってもおかしくないような状況になります。
なので、全日本剣道選手権大会で連覇するのは至難の業です。
それは長い歴史の中で、連覇したのはたった2人しかいないと言うのが証明しています。
その連覇した内の一人目が神奈川県警の宮崎正裕8段です。
プロフィール
生年月日 1963年2月5日
出身地 神奈川県横浜市
身長 173cm
学歴 東海大学付属相模高等学校
職業 警察官 (神奈川県警察)
主な実績
全日本剣道選手権大会優勝6回、準優勝2回
世界剣道選手権大会団体優勝4回、個人優勝1回
全国警察剣道選手権大会優勝6回、準優勝1回、第三位3回
宮崎正裕8段は、全日本剣道選手権大会を6回も優勝している、まさに日本最強の剣士と言っても過言では無いと思いますw
その6回のうちの2回が連覇です。(1998年・1999年)
これだけの実績から、周りから「平成の剣豪」「剣道界の鉄人」「努力の天才剣士」などと称されていますw
宮崎正裕8段の強さの秘密として、スポーツ医学研究室の調査結果で「左足関節の底屈力と打突スピードの能力が異常に高い」と診断されている事から、やはり桁違いのスピードがあげられます。
実際に動画を見れば、その圧倒的なスピードが分かります!
現在は神奈川県警察の剣道師範として、指導者としても数々の実績をあげています。
やはり、優れた剣士の方は指導者としても優れているのですね!
そして、実はその教え子の中に全日本剣道選手権大会で連覇した人がいるのです。
全日本剣道選手権大会を連覇した教え子
現在、宮崎正裕8段に次いで全日本剣道選手権大会で連覇しているのは高鍋進7段です。
プロフィール
生年月日 1976年8月16日
出身地 熊本県熊本市
身長 170cm前後
学歴 筑波大学
職業 警察官 (神奈川県警察)
主な戦績
全日本剣道選手権大会優勝 2回(連覇)2010年・2011年
世界剣道選手権大会優勝
全国警察剣道選手権大会優勝
高鍋進7段は、兄の影響で小学2年生から剣道を始めました。
そして、メキメキ実力をつけて中学3年生には九州チャンピオンになっています。
その後、PL学園高等学校時代や筑波大学時代も主将を務めるなど、リーダー的な要素も培いつつ実力をつけていきます。
大学2年時には、全日本学生剣道選手権大会で準優勝し、全日本学生大会では団体優勝も経験しています。
そして、その後神奈川県警察へ行く事になり、宮崎正裕8段の指導を受ける事になります。
そんな高鍋進7段の強さの秘密は、やはり圧倒的なスピードです。
高鍋進7段の面が決まるスピードは、約0.1秒で現役選手の中では最速と言われています。
師匠でもある宮崎正裕8段は
「剣道をやってきて、速いと思った選手は何人もいたけれど(高鍋は)その中で群を抜いている。やはり持って生まれた才能だと思う」
と評していて、そのスピードは師匠をも唸らせるほどです。
動画を見れば、確かに目にも止まらねスピードで面を打っていますね!
高鍋進7段は、2009年から「術科特別訓練剣道部」の主将を務めていますが、2012年の第60回全日本剣道選手権大会を最後に、その後は出場していないようです。
三連覇をかけた第60回大会は、残念ならが3位となり史上初の3連覇は達成されませんでした。
今後は高鍋進7段も宮崎正裕8段のように指導者へと変わって行くと思いますが、才能豊かな剣士を指導して、前人未到の3連覇を達成するような人材に育てて欲しいと思います。
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終わりに
上段者ばかりが集まる全日本剣道選手権大会で、一回優勝するだけでもすごい事ですが、連覇するなんて奇跡に等しいと思えます。
しかし、それを成し遂げるのはやはり実力プラス、普段の練習の賜物ではないでしょうか。
才能や能力に溺れる事無く、日々精進出来る人が紙一重の実力差を生むのだと思います!