あなたはひな祭りに食べる料理の意味や由来って知ってますか?
正直、ほとんどの人はさほど詳しくは知らないのではないでしょうかw
ただ「当たり前のカタチ」として、意味も分からず料理を食べるより、なぜこう言う物をひな祭りに食べるのか?
その意味や由来を知る事で、料理に感動がプラスされてさらに美味しく感じる事間違い無しです!
今日は、そんなひな祭りに食べる料理がさらに美味しく食べれるような情報をお届けしたいと思います!
目次
ひな祭りに食べる料理の意味と由来
ひな祭りには、古来より伝わる旬の食材を用いた伝統料理があります。
それぞれの料理の具材や色などに縁起の良い意味などが込められていて、その由来を知ると昔の人の知恵や遊び心に感心せずにはおられません。
ひな祭りの代表的な料理として、はまぐりの吸い物、菱餅(ひしもち)、ひなあられ、白酒(しろざけ)、ちらし寿司などがありますので、それらの意味や由来について書いて行きたいと思います!
①はまぐりの吸い物
はまぐりは、ひな祭りが始まった平安時代に「貝合わせ」と言う遊びで知られていて、対の貝殻で無ければピッタリと合わない事から、「仲の良い夫婦の象徴」とされています。
又、一生一人の人と添い遂げるようにという願いも込められた縁起物として、ひな祭りに食されるようになりました。
昔の人はこういった貝殻とかで遊んでいたのですね!
今の時代では考えられない遊びですw
そして、少しでもズレてると仲のいい夫婦ではいられないので、ピッタリ合ってる対のはまぐりを食べる事で縁起を担ぐ!と言う発想も感心させられますねw
②菱餅(ひしもち)
菱餅の緑、白、ピンクの意味にはいくつかの説があり、緑は「健康や長寿」、白は「清浄」、ピンクは「魔除け」を意味する説。
そして、緑は「大地」、白は「雪」、ピンクは「桃」で「雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている」という情景を表しているという説があります。
また、それぞれの餅は
- ピンク 解毒作用のある「クチナシ」で赤の色付け。赤は魔よけの色。
- 白 血圧を下げる「ひしの実」を混ぜ込む。子孫繁栄や長寿、純潔を願う。
- 緑 強い香りで増血効果がある「よもぎ」で色付け。健やかな成長を願う。
と言う、体に良い食材で作られています。
材料といい、色の意味といい、本当に良く考えられてると思いませんか?
これは絶対に意味を知って食べるべき物でしょう!
意味を知って食べると、ただの色つきの餅が「ありがたい餅」へと変化すると思うのですが、いかがでしょうか?
③ひなあられ
ひなあられはその名の通り、ひな祭りの代表的なお菓子です。
その由来は、京都の菓子職人が宮中用に作ったのが始まりとする説や、その色から菱餅を砕いて揚げたものが広まった説など色々ありますが、定かではありません。
ピンク、緑、黄、白の4色で構成されていて、四季を表現していると言われています。また、「1年中娘が幸せに過ごせるように」という願いも込められています。
そして、ひなあられは関東と関西では作り方が異なるのをご存知ですか?
関東のひなあられは、ぽん菓子にピンク、緑、黄、白の砂糖をまぶして作った甘いお菓子。
関西のひなあられは、もち米で作られていて塩や醤油で味付けされてる、いわゆる「あられ」になります。
なんで関東と関西のひなあられが違うのかは諸説ありますが、「ひなあられ」と言う名前だけに関西の「あられバージョン」のひなあられがルーツだと思います。
それが関東に伝わるにつれ変化して、今のぽん菓子のような甘いひなあられになったのでは無いでしょうか。
伝言ゲームって長ければ長いほどズレますからね・・・・
途中の人が甘党で、次に伝える時に甘い「ひなあられ」に変えて伝えたのでは?と勝手に想像していますw
④白酒(しろざけ)
ひな祭りに白酒を飲む由来は、「昔大蛇を宿してしまった女性が、ひな祭りの日に白酒を飲んだおかげで胎内の大蛇を流産させる事ができた」という逸話から始まったとされています。
要は白酒を飲むと「胎内に悪い子が宿らないようになる」と言う縁起を担いでいるのですね!
大蛇の逸話は信じる事は出来ませんが、言いたい事は伝わりますよね?
大事な娘さんが将来結婚して子供を授かる時に、良い子が授かりますようにと言う親の願いが込められた良い習慣だと思います。
しかし、売られている白酒はアルコールが10%くらいあるそうなので、とても子供には飲ませられないと言う矛盾もありますw
お子さんにはアルコールの無い「甘酒」を白酒の変わりとして飲ませてあげて下さい。
そして20歳を超えたら悪い子が宿らないよう、本物の白酒を!
⑤ちらし寿司
ひな祭りに「ちらし寿司」を食べるのには明確な由来は無いそうですw
しかし、こういう説もあるので紹介します。
平安時代にお祝いの席などでよく食べられた「なれ寿司」と言う食べ物があります。これは今のお寿司の原型とも言われてるものなんですが、見た目が今ひとつ華やかでは無かったそうです。
しかし、お祝いの席などでよく作られていた事から、ひな祭りでも出されていたと推測されます。
でも、ひな祭りのような春の華やかな行事に「なれ寿司」は地味すぎるので、そこでひな祭りの食事にふさわしくなるように、具材を改良して行って今のちらし寿司になったと言う説です。
本当かどうかはさておき、ちらし寿司の具材は華やかでめでたい具材が揃っています!
えび⇒ 長寿・長生き
れんこん⇒ 見通しが利く
豆⇒ マメに働ける
菜の花⇒ 春らしさ
と言うように、彩りも豊かで具材の意味もめでたい物ばかりです!
まさにひな祭りのような行事で食べるのにはピッタリの料理ですね!
ちらし寿司もちゃんと具材の意味を知って食べる事で、ただの華やかなお寿司が「ありがたい、めでたい」と言う印象に変わりませんか?
まとめ
ひな祭りで食べる代表的な料理の意味や由来を紹介してきました。
出される料理の意味や由来を知ると、今まで何となく食べてた物が急にありがたく思えてくるのが不思議ですw
私は「これにはこんな意味があったのか~」と知るだけで、普段の10倍は美味しく感じる事が出来ましたが、あなたはどうでしょうか?