毎年節分になると今年の方角は?なんてニュースでも話題になる「恵方巻」!
元々は関西地方だけの習慣だったのが、今では全国的に知られるようになりました。
しかし、中には大して意味も分からずに食べてる人もいるのでは?
今回はそんな「恵方巻」の今年の方角や食べるルール、由来やなぜ縁起がいいのか?などの疑問について紹介していきます!
目次
恵方巻とは?
「恵方巻」とは、節分の「豆まき」と同じような、厄払いや縁起を担ぐ為に食する食べ物です。
関西、特に大阪地方でのみ昔から行われていた習慣なので、関東に住んでる年配の方はあまり馴染みが無かったかも知れません。
しかし、今では普通に節分の恒例行事となってるので、若い人にとっては昔からある全国的な行事と思っていても不思議ではありません。
また、名前も「恵方巻」が正式名称では無くて、もともとは大阪地方では「巻き寿司」とか「丸かぶり寿司」と呼ばれる物でした。
しかし、1998年頃にセブンイレブンが「丸かぶり寿司 恵方巻」と言う商品名で売り出した事で、全国的に「恵方巻」として知られるようになりました。
なので、「恵方巻」としてはまだ20年ちょっとくらいの歴史なんです!
そして、2006年には全国認知度は96%に達していると言われてましたので、10年以上経った今ではほぼ100%近くの認知度なのではないでしょうか。
実際、ちゃんと恵方巻の中身の意味とかを知ると、今まで食べて無かった人も思わず「これからは食べてみようかな?」と思うかも知れませんよ!
恵方巻を食べるとなぜ縁起がいいの?
恵方巻を作る時は、7種類の具材を使うとされています。
その数は商売繁盛や無病息災を願っての七福神に因んだもので、巻き寿司にしてるのも、「福を巻き込む」と言う意味も込められています。
こう見ると、めちゃめちゃ考えられた縁起の良い食べ物だと思いませんか?
要するに、節分に豆まきで厄を払った後に、縁起の良い食材を巻いた太巻きをその年の福が来る方角へ向かって食べる事で、福を招き入れると言う事なんですね!
なんかこういう発想は本当に日本人らしいと言いますか、縁起とか運みないな物をものすごく大事にしますもんね、日本人って(^^)
こういう神聖な儀式的な事を重んじるからこそ、世界でも珍しいくらい礼儀の正しい国民性が培われていくのでしょう、すばらしい事です!!!
恵方巻の食べ方について
恵方巻を食べるのにはルールがあります。
- その年の決められた方角に向かって食べる
- 一人につき一本を食べきる
- 食べてる間はしゃべってはいけない
と言うルールです。
順に解説していきます!
その年の決められた方角に向かって食べる
恵方巻の食べる方角は毎年変わります。
理由は歳徳神(としとくじん)と言う神様の居る方角に向かって恵方巻を食べるのですが、
西暦の下1ケタ | その年の恵方 |
---|---|
「1」と「6」 | 南南東 |
「2」と「7」 | 北北西 |
「3」と「8」 | 南南東 |
「4」と「9」 | 東北東 |
「5」と「0」 | 西南西 |
この表のように、西暦の一番最後の数字によって方角が変わります。
今年は西南西に向かって食べましょう!
一人につき一本を食べきる
恵方巻は決して切ったり、途中で食べるのを止めたりしてはいけません。
食べだしたら一気に最後まで残さず食べるようにしましょう!
理由は恵方巻を切ると、「縁を切る」と言う意味とかけていたり、一応願掛けなので途中で食べるのを止めると「願掛けが成立しない」と言う理由があります。
しかし、店で売ってる恵方巻はそこそこ大きいので、お子さんがそれを一気に食べるのは難しいでしょう。
なので、子供のいる家庭では子供用の小さい恵方巻を用意してあげて、残さず一気に食べられるようにしてあげた方がいいですね。
食べてる間はしゃべってはいけない
恵方巻は食べてる最中に願い事をするとされています。
なので、食べてる最中は願い事に集中してしっかり願を掛けて下さい!
途中でしゃべると、せっかく福を取り入れてるのに口から漏れて行ってしまうそうです。
まとめ
「恵方巻」は、節分の日に豆まきで鬼や災いを家から追い出した後、七福神の福を巻き込んだ巻きずしを、歳徳神(としとくじん)さまの居る方角に向かって、願い事をしながら黙々と食べる縁起物です。
これを信じてやるかやらないかはあくまでも本人しだいです。
しかし、こう言う昔からある風習や行事があってこその日本だとも思うので、日本人ならやれる伝統行事はしっかり行って「日本」を守って行ければと思います。